金田一耕助 一問一答
Q1 金田一耕助の探偵報酬はどのくらい?
「犬神家の一族」事件において経費が427円、報酬が3500円となっている。
現在の物価にあてはめると、経費はおよそ5700円、報酬は46000円程度にしかならない。
その才能について金銭面でみれば正当に評価されてはいなかったようだ。
Q2 なぜ金田一耕助はいつも着物に袴姿なのか?
彼が初登場した「本陣殺人事件」の時代設定は昭和12年11月。
この当時、日本ではまだ洋服が一般化されていなかった。通勤には背広を着ても、自宅では和服という人が大半だった。外でも着物姿でとおす人も多く、失礼にならぬように袴をはくことも多かった。
金田一耕助のスタイルは登場時点ではごく一般的なスタイルであった。
その後、1970年代にはいっての最後の作品「病院坂の首鎰りの家」にいたるまでなぜ変えなかったのか?
「蜃気楼島の情熱」では
「アメリカのああいう画一的なカン詰め文化の国から帰ってくると、この国の非効率的なところがかえって大きな魅力になるんですね」
銀造から和服で通すのは何か特別な主義主張のあってのことかと尋ねられると
「べつに主義もへちまもありませんがね。このほうが便利ですからね。
 〜略〜
結局、まえへつんのめって脳出血を起こすということになる。これをもってしても、日本における洋服生活というやつがいかに非効率的であり、かつ非衛生的だということがわかるじゃありませんか」
と答えている。
Q3 金田一耕助の実在のモデルは?
劇作家の菊田一夫。当初は「菊田一」になるはずだったという。
Q4 横溝正史自身が選ぶベストな作品は?
1位 獄門島    6位 悪魔が来りて笛を吹く
2位 本陣殺人事件    7位 仮面舞踏会 
3位 犬神家の一族    8位 三つ首塔
4位 悪魔の手毬唄    9位 女王蜂
5位 八つ墓村       10位 夜歩く
Q5 金田一耕助の生年月日は?
明治35年(1902年)生まれの横溝正史より11歳年下の設定なので、大正2年(1913年)生まれの計算になる。
原作にはそれ以外の記述はないが早稲田大学「ワセダ・ミステリ・クラブ」が西洋占星術を駆使して「推理」するところによると、「大正2年6月13日」となるという。ちなみに作者横溝正史も双子座。金田一耕助は作者の分身であるともいえる。